ソレイユは横浜の火葬・直葬、家族葬のご葬儀を低費用のご予算で施行する葬儀社です

相談者本人の葬儀

相談者本人の葬儀

今日の午前中、兵庫県でタンカーが爆発し大炎上しているとの記事が出ていました。 韓国の旅客船の事故といい、ごく最近の海難事故を多く感じます。 ある記事によれば、過去の航空機事故も何年周期かにあてはまるんだとか・・・一瞬のうちに大きくの犠牲を出してしまう交通機関。 便利なものほど大事故につながり、記事を見かけるたびに胸が重くなります。

いつもと違った事前相談

《葬儀のことで聞きたいことがあるんですが、お伺いしてもいいですか?》 お問い合せのお電話をいただいて、来られたのは50代のご夫婦でした。

《まだ仕事もしてるし元気そうに見えるだろうけど、こうみえても身体の中はもうグチャグチャなんだよ。 年内はもたないだろうなぁ》 葬儀の対象者は、自らそう話す当のご主人。 《うちの親戚は酒が好きだから、食うより飲みだな。 お前の兄貴もけっこう飲むし・・・な?そうだろ?》 そう聞かれても、うつむいたまま相槌をうつのが精一杯の奥様。

葬儀の式場、祭壇の内容、お返し物はもちろん、料理などは寿司桶の台数までご主人が決めていきました。 《これで大丈夫だね? 俺になにかあったら、必ず家内に電話をさせるから携帯番号を教えてもらえるかな?  生きてあなたに会うのはこれが最後だ、次は俺が死んだ時だよ。 ははは~・・・》 

今思えば、お帰りの時にお二人で深々とおじぎをされたあと 《 頼んだぞ 》 と、私の目をじっと見据えながらいった言葉が、私にとってご主人の最期の言葉になりました。

ご不幸

数ヵ月後、奥様からご不幸のご一報。
本来なら、数か月前に取り交わした書類をもとに、変更や追加がないか確認をするのですが、遺影写真をお預かりしにご自宅に伺った際には、ご主人の最期の闘病生活の状況を話される奥様と短くお会いすることだけにしました。

亡くなる数週間前から伸ばし始めたあご髭。 抗がん剤で抜け落ちる頭髪を気にして、仮退院の時にデパートに行って自ら選んだボルサリーノハット。 ドクターにいくら止められてもやめなっかたセブンスターの煙草は、亡くなる3日前まで吸っていたんだとか・・・。 闘病生活の大半を過ごしたというご主人のベッドは、死期を間近に迎えた人が使っていたとは感じることのできない整えられたベッドがありました。 預かった写真は奥様とは違った女性と写した写真。 《 おかしいでしょ?でもこの顔が一番いいって主人が言うもので 》 打合せの時の明るく話す陽気なご主人の顔が私の中に浮かんでいました。

葬 儀

ご主人の希望通り、葬儀は家族葬としておごそかに営まれ、会食の席では少し笑い声が混じるなど、お通夜も葬儀も、とても温かい雰囲気の中で穏やかに進んでいきました。 《 明日の会食前のご挨拶の件なのですが・・・》 と私が奥様に打合せをしようとすると、奥様はにこやかに《 お任せしますよ 》と一言。

そう・・そうなんです・・ご主人の葬儀はすでに台本があって、私がきっちり終わらせないといけないんです。

大切な約束だったこと

《 奥様に大変失礼なことを口にしてしまいますが、無事に葬儀を終えたことで、やっと私の肩の荷をおろせた気がしています。》 葬儀は数カ月前にご主人と打合せした通り、寸分の狂いもなく終わらせました。 事前にご主人が自分の葬儀を決めていたのは、気弱で控えめな奥様を困らせないためだったんですよね・・・それが葬儀中にはっきり分かってきてたんです。

《 さすが主人が選んだ葬儀屋さんでした。 主人も本当に満足していると思います 》

仕事。。。確かにそうです。 でもこの葬儀は、自分が一人の人間としてやり遂げなくてはいけなかったこと。《 頼んだぞ 》 そう私に残していったご主人の短い言葉には、それこそたくさんの思いがこめられていて、ご自分で決めていった葬儀を私に必ずまっとうさせる、男と男の約束だったんです。

コメント


認証コード6957

コメントは管理者の承認後に表示されます。

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional