葬儀に必要な費用
葬儀に必要な費用
昨日はバケツをひっくり返したような強い雨と雷。
晴れたと思ったら急に空が暗くなって一気に降り出しました。それを何度も繰り返す始末。おでかけされていた方は大変だったでしょうね。
葬儀のお問合せやご相談の中で、一番多く聞かれるのは葬儀にいくらかかるかです。中には、それだけを知りたいというお客さまもおられます。請け負う側の葬儀社としとては、こちらからの金額は直ぐにお答えすることができます。いわゆる、ソレイユでいえば《セットプラン》の金額を内容と合わせてお伝えすればよいのです。ところが、お客様側にしてみたら、同じお財布からいったいいくら出ていくんだろう?というのが本当の知りたいところなんです。
式場費・飲食代・返礼品、お寺さんに納めるお布施・・・
これだけでも参列者の人数や選ぶ物によって、とても大きな費用になります。お布施だけでも数万円~100万円を超えることもあり、お客様にとっての葬儀に必要にな費用は決して安いものではありません。話がそれるかもしれないのですが、この他にも、それまでかかった医療費や入院費、墓地がなければ墓地探し。お戒名をいただくと49日の納骨までに黒塗りの位牌やお仏壇まで考えるようになると思います。頭が痛くなるようなことばかり・・・
とは言っても、亡くなられた方を放っておくわけにもいきません。大切なのは、限られた予算の中でどう送り出すことができるのかを見つけ出すことです。100人の葬儀があれば100通りの葬儀があります。《一般的には?》《普通は?》とよくお客様から尋ねられますが、私の本音を明かすと答えに困ってしまいます。
数々の葬儀にたずさわり、多くの方をお客様と一緒に送り出した自分にとって、1人の方の葬儀を出すことが、経済的にも精神的にもどれだけ大変なことなのか十分わかっています。こうした経験や体験から《普通はどのくらい?》と聞かれた時には、希望している葬儀や規模などの情報を頂いてから、すべての費用を割り出してお伝えしています。
気をつけていただきたいのは《飲み食いやお返し物、お寺さんはお客さんが決めること》と割り切って、自分の葬儀社に支払う予算だけしか伝えない葬儀社がほとんどだということです。確かに、飲み食いやお布施の金額まで計算してお客さんに伝えれば《そんなにかかるの?》となるはず。しかも葬儀社からすれば、どんな物をいくら飲食しても、どんなにお布施が高くても、直接関係はない。。。でしょうけどね。
日頃から、私は商売が下手だなぁとつくづく感じてます。でも葬儀だからなおさらのこと、1人の人間としてできる限りのことはしたいと思うんですよ。正直者は儲かりませんね~